景気回復の背景を受け、今、株の購入が盛んになっています。以前は株を購入するという行為は、一部の富裕層などに限定された取引ではありましたが、近年では一般の個人でも少額から株の購入を行うことができるため、株式市場やサービスは大きな発展を遂げています。しかし、株の購入と言っても様々な方法がありますので、もし資産を守り育てるために株の購入を検討しているのであれば、事前にしっかりと検討と計画を立てた上で実践することが求められます。

よく「自分が好きな会社の株を買う」とか「株主優待がお得な株を買う」などのようなテクニック・ノウハウを示した書籍や雑誌がありますが、こういった情報が資産維持や資産形成に役立つかと言うと、なかなか難しい所です。言うまでもなく、株の購入は自己判断ではありますが、目的は株を持つことではなく、株式を資産の一部として所有することが目的であるはずです。であるならば、会社の好みや株主優待よりも、株の銘柄の選定において大切な要素は数多くあるでしょう。

個人レベルの株への投資と、資産家・富裕層の株への投資は、目的も異なれば方法も全く異なります。一般に流布している情報の多くは個人向けのものであり、大きな資産を株の購入に分配するのであれば、しかるべき情報を入手することが求められます。そういった情報の多くは、特に証券会社や投資コンサルタントから得ることができますが、手数料やサービス料などを必要とします。こうした情報に対して費用をかけること自体は否定しませんが、手数料を払ったから・有料だから信頼できる情報と錯覚してはいけません。有償・無償問わず、あくまでも得られた情報は情報として考え、それを基盤としてあなた自身が判断をしなければなりません。

実は、証券会社のアドバイザーやコンサルタントが、こうした判断を養ってくれるケースは希です。彼らはあくまでも情報を提供したり、戦略を提案するのであって、あなた自身の市場に対する判断力や観察力を育てくれるとは限らないのです。ですから、そういった市場に対する力を鍛えて育てる必要があります。

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