投資の経歴が浅い、もしくは全くの初心者にお勧めする投資のひとつとしては、投資信託が挙げられます。初心者に投資信託をお勧めする理由には、少額から始められることや、複数の選択肢へ分散投資ができる点などが挙げられますが、何よりも運用を投資の専門家に任せることができる、という点が大きいのではないでしょうか。

そもそも投資信託は、中長期の資産運用の中でも大きな収益が期待できるとされています。それは、豊富な知識と経験を持った投資の専門家が運用とアドバイスを行っているからに他なりません。これは、投資初心者にとって非常に嬉しい話ではないでしょうか。投資に関する知識が充分でなかったとしても、投資信託を選択すれば、投資についてのアドバイスを受けて勉強しつつ、収益を積み重ねていくことができるのです。投資は、初心者が収益を上げるのには時間がかかる、つまりしっかりと知識を習得した上で、充分な経験を積まなければ収益を上げることができないというのが常識ですが、投資信託だけは例外で、僅かずつではありますが、長期的に振り返った場合、初心者でも納得のいく収益を得ている可能性が高い投資なのです。

ただし問題は、投資家の“欲”です。投資信託による収益は、前述の通り中長期を前提にしたものですが、欲が出ると株取引のように短期間で大きな値動きが出た場合、大きな収益を得られる可能性を持った投資へ転換するケースがあるのです。これは投資家の判断ですから、証券会社のアドバイザーなども止めることはできません。しかし、そういった場合のいくらかは、不確定な情報や、未成熟な知識に振り回されたものであるもので、結果として「投資信託をやめなければよかった・・・」と後悔するパターンもないわけではありません。

こうした状況に陥らないためにも、常に情報を入手し、己を戒める必要があります。気が緩めば、人は楽なほうに移りたがります。自己責任である投資において、己を止めることができるのは、己自身です。だからこそ投資判断に限っては、慎重かつ緊張感を持って行う必要があります。

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